クエン酸って、疲労を軽減してくれるイメージが強いですが、それに加えてお肌にも良いということはご存じでしょうか？
今回は、このクエン酸について解説していきたいと思います。
これを読んで、疲労回復と美肌を勝ち取りましょう！！
クエン酸 発見されたのは
クエン酸は、1784年にスウェーデンの科学者シェーレによってレモン果汁から発見された有機酸です。クエン酸は、食品や飲料の酸味料としてだけでなく、体内のエネルギー代謝にも重要な役割を果たす成分です。
クエン酸の期待できる効果
疲労回復
クエン酸は、疲労物質である乳酸を分解し、エネルギーを取り出すクエン酸回路を活性化することで、疲れをとりやすくします。
血糖値の上昇抑制
クエン酸は、糖の吸収を遅らせることで、血糖値の急激な上昇を防ぎます。
胃腸の働きの改善
クエン酸は、胃液や唾液の分泌を促し、消化を助けます。また、便秘や下痢を解消する効果もあります。
活性酸素の除去
クエン酸は、果物や野菜に含まれるビタミンCと相乗して強力な抗酸化作用を発揮します。
細胞の老化や病気の予防に役立ちます。
ミネラルの吸収促進
クエン酸は、カルシウムや鉄などのミネラルと結合してキレート作用をすることで、腸からの吸収を助けます。骨粗しょう症や貧血の予防に有効です。
食欲増進
クエン酸は、味覚神経を刺激して食欲を増やします。
また、食べ物にメリハリをつけることで食事が楽しくなります。
利尿作用
クエン酸は、尿量を増やすことで体内の水分バランスを整えます。
また、尿のpHを弱酸性にすることで尿路結石の予防にもなります。
血圧上昇ホルモンの抑制作用
クエン酸や、クエン酸を豊富に含むレモンにまつわる研究の中には、
クエン酸に抗高血圧効果があることを示唆するものもあります。
理由のひとつとして考えられるのは、体内に取り込んだクエン酸が酢酸へと変わることにより、酢酸の効果効能として血圧抑制作用が得られるというものです。
食品を腐りにくくする抗菌・防腐作用
クエン酸は殺菌・防腐作用を持っています。
たとえば、お弁当にクエン酸を多く含む梅干しを入れる理由は、周囲の食べ物を腐りにくくする効果を期待してのこととも言われています。
殺菌・消臭作用
クエン酸は、細菌やカビの増殖を抑えることで感染症の予防に役立ちます。
また、口臭や体臭などの不快な臭いも抑えます。
色々と効果があるクエン酸ですが、効果的に摂取するにはどうしたら良いか、次で解説していきます。
クエン酸の効果的な摂取方法
一度に大量に摂取しても使える量が限られるため、1日3回程度に分けて摂取することがおすすめです。
クエン酸は水溶性であるため、粉末の健康食品系であれば水やジュースなどに溶かして飲むことが簡単です。水250mlに対してクエン酸2.5g程度が目安です。
クエン酸はビタミンB群と一緒に摂取すると、クエン酸回路の効率が上がります。
ビタミンB群は肉や卵、乳製品などに多く含まれています。
クエン酸は果物や野菜に多く含まれていますが、同時にシュウ酸も多く摂りすぎる可能性があります。シュウ酸がカルシウムと結合するのを防ぐため腎臓結石、尿管結石の予防効果がありますが、果物や野菜は摂りすぎは逆に発症リスクを挙げてしまうので注意しましょう。
身体だけではなく、お掃除などでも活躍するクエン酸。
次では、クエン酸の摂取時やお掃除などで使用する際に気を付けるべきことをまとめてみました。
クエン酸を使う際の気をつけること
人体に使う場合
クエン酸は血液をサラサラにする効果がありますが、血液凝固阻害剤などの薬を服用している場合は相互作用が起こる可能性があります。医師や薬剤師に相談してください。
クエン酸は成分献血では血液が固まらないように抗凝固剤（クエン酸ナトリウム）を使用しているため、口唇や手指のしびれ感などの症状を起こすことがあります。献血前後に大量のクエン酸を摂取することは避けてください。
洗剤として使用する場合
クエン酸は塩素系漂白剤と混ぜると有毒な塩素ガスが発生する危険があります。掃除などで使用する場合は絶対に混ぜないでください。
クエン酸は金属や大理石などの素材にダメージを与える可能性があります。使用する前に素材の適性を確認し、長時間のつけ置きは避けてください。
粉末のクエン酸は湿気に弱いため、必ず密閉できる容器で保管してください。また、クエン酸スプレーは2～3週間で使い切るようにしてください。
以上、クエン酸についてご紹介しました。クエン酸は、食品や飲料から手軽に摂取できる成分ですが、過剰摂取や不適切な使用方法には注意が必要です。クエン酸を上手に利用して、健康的な生活を送りましょう。
コメント